【EC担当必見】マーケティングミックスとは?概要や活用事例を分かりやすく解説

こんにちは、BIZROVEのmanihoです!

今回は「マーケティングミックス」についてのご紹介です。

「マーケティングミックスという言葉を聞いたことがあるけど、内容や活用方法がよく分からない…」と悩んでいるEC担当者も多いのではないでしょうか。

本記事では、マーケティングミックスの概要や活用事例などを分かりやすく解説します。

マーケティングミックスについてよく分からず困っているEC担当の方にとっては必見となっておりますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。^^

1.マーケティングミックスとは?

はじめに、そもそもマーケティングミックスとは何か?という部分について説明していきます。

マーケティングミックスとは、商品戦略やプロモーション戦略などのさまざまな施策を組み合わせたマーケティングの実行施策を指します。マーケティング施策を「ミックス(組み合わせ)」していることから、マーケティングミックスという言葉が使われています。

具体的には、「4P」戦略、「4C」戦略が代表的です。それぞれについて以下で解説します。

①4P戦略

4P戦略は、「Product(商品)」「Price(価格)」「Place(流通)」「Promotion(プロモーション)」の4つの「P」から構成されるマーケティング戦略です。

Productでは、提供する商品やサービスの特徴、コンセプトなどについて考えていきます。つまり、どのような商品やサービスを提供するのかという部分です。

Priceでは、商品やサービスの価格を決定します。競合他社の動向も踏まえながら、消費者にとって適性かつ自社の利益も確保できる価格を設定していきます。

Placeでは、消費者に商品やサービスを届けるための効果的な流通チャネルを考えていきます。流通チャネルを考えるうえでは、オンライン/オフライン問わず、ターゲットとなる消費者が必要なときに便利な場所で商品を購入できる場を提供することが大切です。

Promotionでは、広告や宣伝などのプロモーション戦略を立案します。プロモーションを適切に行うことで、消費者の需要を喚起し、商品の購入を促進することができます。広告や宣伝には、テレビなどのマスメディアやSNS、店頭POP、ダイレクトメールなど様々な方法があります。

②4C戦略

4C戦略は、「Customer Value(価値)」「Customer Cost(費用)」「Convenience(利便性)」「Communication(コミュニケーション)」の4つの「C」から構成されるマーケティング戦略です。

先ほどの4P戦略と観点は似ていますが、企業側の視点で考える4Pとは違い、4Cでは顧客側の視点で考えていきます。

Customer Valueでは、商品やサービスの特性やコンセプトだけでなく、商品やサービスを享受する顧客が感じる価値にまで視野を広げて考えていきます。ただ単に高機能な商品を開発するのではなく、「顧客が本当に求めている価値はなにか?」という部分を重点的に考えることが大切です。

Customer Costでは、商品やサービスの価格に加えて、顧客が購入するまでの手間も含めてコストとして考えます。具体的には、購入までに顧客が要する時間や店舗に移動するための交通費などです。つまり、価格が安いことだけでなく、顧客が負担なく購入できるか?という点も重要な要素になります。

Convenienceでは、顧客が商品やサービスを入手しやすくするための利便性について考えます。4PにおけるPlaceに対応する要素で、顧客が購入しやすい流通経路や販売方法を構築することが大切です。

Communicationでは、顧客との双方向的なコミュニケーションが重要になります。企業から顧客への一方的なプロモーションだけでなく、アフターサービスなどで顧客とのコミュニケーションを図ることが大切です。たとえば、コールセンターやサポート窓口を設置することなどが施策の例として挙げられます。

2.マーケティングミックスの活用ポイント

マーケティングミックスの概要が分かったところで、続いて活用ポイントについて見ていきましょう。ここでは、以下3つをご紹介します。

①ターゲット顧客と自社のポジションを明確にする

まずはターゲットとなる顧客と自社のポジショニングを明確にしていきましょう。ターゲットとポジショニングがあいまいだと、顧客に訴求するための効果的なマーケティングが打ちにくくなってしまいます。

明確化に役立つ分析手法として、STP分析があります。STP分析とは、セグメンテーション(市場の細分化)、ターゲティング(狙う市場)、ポジショニング(自社の立ち位置)の3つの要素からなる市場分析のフレームワークです。

STP分析を活用しながら、具体的に狙うターゲットはどこで、自社の立ち位置はどこにあるのかをクリアにしていくことが重要です。

②4Pと4Cの両方を活用する

先ほど説明した4Pと4Cはどちらか一方ではなく、両方を活用していきましょう。両方活用することで、企業側と顧客側の両方の視点で考えることができるため、効果的なマーケティング施策の立案につながります。

マーケティングは顧客起点で考えることが大切なため、まずは4Cのフレームワークで考え、その後に4Pの観点で補完していくようにするとよいでしょう。

③各要素のバランスを考える

4Pや4Cにおける商品、価格、流通チャネル、プロモーションの各要素は、バランスよく検討することが大事です。いずれか1つに偏りすぎても、十分なマーケティング成果を出すことは難しいでしょう。

たとえば、商品特性やコンセプトに重点を置いて、素晴らしい商品開発ができたとします。ですが、どれほど優れた商品を開発したとしても顧客に認知されなければ意味がありません。商品力だけでなく商品の広告や宣伝にも力を入れるとともに、顧客に届けやすい流通チャネルを開拓していくことも重要です。

このように、各要素のバランスを考えた全体最適のマーケティング施策を実行していきましょう。

3.マーケティングミックスの代表的な活用事例

最後に、マーケティングミックスの代表的な活用事例として、スターバックスの事例を紹介します。

スターバックスのコンセプトは、単なるコーヒーショップではなく「サードプレイス(家でも職場でもない第3の場所)」を提供することです。コーヒーは1杯300円台とやや高額ですが、商品価値としてコーヒー+サードプレイスを提供し、現在まで多くのファンを獲得することに成功してきました。

また、広告や宣伝をほとんど行わずに口コミなどで顧客を増やしているのも特徴であり、プロモーション費用を抑えた投資対効果の高いビジネスを実現しています。都市圏の駅周辺を中心に店舗を構えていることで、顧客が立ち寄りやすいチャネル展開をしている点も強みです。

4.まとめ

今回は、「マーケティングミックス」について解説しました。

マーケティングミックスは、商品戦略やプロモーション戦略などのさまざまな施策を組み合わせたマーケティング施策のことで、4Pや4Cのフレームワークが代表的です。

マーケティング施策を立てる際は、ターゲット顧客と自社のポジションを明確にしたうえで、商品や価格、流通チャネル、プロモーションの各要素をバランスよく考えることが大切です。

もしあなたがマーケティングミックスでどのような施策を打てばよいのか分からず悩んでいる場合は、ぜひ「株式会社ACROVE」にお問い合わせ下さい。^^

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