こんにちは、BIZROVEのfujiです!
今回は「Amazonのカート獲得」についてのご紹介です。
カート獲得の意味や獲得するための条件などについて、分かりやすく解説していきます。
Amazonを利用した売上アップには欠かせない知識ですので、Amazonで商品販売を始めたばかり、これから始めるEC担当者はぜひ最後まで読んでいってくださいね^^
1.Amazonにおける「カート獲得」とは?
Amazonは「1商品1ページ」が原則です。
同じ商品を複数のショップが出品しても、ページは一つ。
複数ショップが出品している商品ページで「カートに入れる」をクリックした時は、トップページに表示されているショップの商品がカートに入る仕組みになっています。
トップページに表示されることを「カートボックス(カート)を獲得する」もしくは「カートボックス(カート)を取る」と呼びます。
まとめると、A商品に複数のショップが出品していた場合、ユーザーが「カートに入れる」をクリックすると自動的にカートを獲得しているショップの商品が選択される仕組みとなっているのです。
Amazonにおいて、カートを獲得するということは売上アップに直結しているのです!
それに対して、カートボックスを獲得していないショップは目立たない位置に表示されるため、注文される可能性が低くなります。
このような理由から、Amazonでショップを運営する場合は「カートボックスを獲得する」ことが重要視されます。
2.Amazonでカートボックスを獲得するための基本条件
では、どうしたらカードボックスを獲得できるのでしょうか?
Amazonは、カートボックスを獲得するための条件を次のように公表しています!
〈カートを取るための条件〉
- 大口出品者である
- パフォーマンス指標が高い
- 注文数
- 競争力のある価格が設定されている
以下で1つずつ詳しく見ていきます^^
大口出品者である
「大口出品者」とは、月間登録料を支払う代わりに、商品を販売する時にかかる基本制約料が不要になる出品形態です。
小口出品で登録している方は、まず大口出品への切り替えが必要です。
パフォーマンス指標
「パフォーマンス指標」とは、注文不良率・キャンセル率・出荷遅延率によって算出される指標です。
この数値が優秀であれば「この出品者は健全である」とAmazonから判断され、カートボックスを獲得する資格を得られます。
注文数
また、Amazonがショップのパフォーマンスを正しく評価するため、一定以上の「注文数」を満たしている必要があります。
基準を満たすために必要な注文数はカテゴリによって異なりますが、Amazonが正式に公表しているわけではないということに注意しましょう。
競争力のある価格が設定されている
Amazonでは商品価格が競争上有利であるかどうかをカートボックス獲得の1つの指標としています。
自社の設定している価格が、競争上有利な価格であるかどうかを判断するには、セラーセントラルにログインし、価格設定を管理のページにアクセスし、ショッピングカートボックス価格の列を確認することでカートボックスの獲得価格が表示されます。
在庫を切らさない
商品の在庫を切らすと、ショッピングカートボックスを獲得することができません。
常に在庫情報を最新の状態に保ち、すぐに商品を販売できるように仕入れを計画をすることが重要となります。
3.カートボックス獲得のための方法4つ
ここまで説明してきたのは、カートボックスを獲得するために必要な最低条件。
条件を満たしても、カートボックスが取れるとは限りません。
では、獲得のためにはどうすればいいのでしょうか?
ここからは4つの具体的な方法について詳しくご紹介するので、ぜひ試してみてくださいね^^
①配送方法を充実させる
配送方法が充実していれば、ユーザーが自分の好みや事情に合った方法を選択できますよね。
例として、以下のオプションに対応することをおすすめします。
例)
- FBA等のユーザーに早く商品を届ける配送オプションを提供する
- 配送料無料のオプションを提供する
これらのオプションを提供することで、カートボックスを獲得する可能性が高まります!
②競争力のある価格に設定する
ショッピングカート獲得にとって有利な価格になるよう、常に価格を調整することも大切です。
ユーザーが購入しやすい価格に値下げすれば、販売実績が上がり、ショッピングカートが獲得できる可能性が高まります。
Amazonセラーセントラルの「価格設定ダッシュボード」で、他のショップの価格と比較し、調整してみましょう。
③在庫を維持する
商品の在庫が切れてしまえば、カードボックスを獲得できません。
常に在庫を確保するようにしましょう。
在庫不足や在庫切れのタイミングで通知してくれる「Amazon出品コーチ」を利用するといいでしょう。
また、複数モールを展開している事業者の方は、受注や在庫を一元管理するシステムを利用して、効率よく受注や在庫の管理を行うことも1つの手です。
④注文不良率を1%未満に抑える
ショッピングカート獲得のためには、ショップがAmazonから信頼される必要があります。
「注文不良率」を低く抑えるのは、信頼を得る方法の一つです。
注文不良率は、以下の3つの要素で決定されます。
〈注文不良率〉
- 低評価率
- Amazonマーケットプレイス保証申請率
- クレジットカードのチャージバック率
「Amazonマーケットプレイス保証申請率」は、ユーザーにより保証申請(問題があった場合の報告)が行われた割合を表します。
「クレジットカードのチャージバック率」は、クレジットカードに関係する問題により、払い戻しがあった割合のことです。
これらの数値に注意し、注文不良率を1%未満に抑えましょう。
参照:https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/external/G201687550?language=ja_JP
4.Amazonでカートボックスが獲得できない時はどうする?
ここまでご紹介した方法を試しても、必ずしもカートボックスが獲得できるとは限りません。
カートボックスがなかなか取れない場合はどうするのがいいのでしょうか?
ケース別の対応をまとめましたので、確認してみてくださいね^^
①Amazonがカートボックスを獲得している場合
Amazonが直接販売している商品は、ほとんどの場合Amazonがカートボックスを独占しています。
この場合、カートボックスを取るのは至難の技。
Amazonより大幅に安い価格を設定したり、Amazonが在庫切れを起こしたりすればカートボックスを獲得できるケースもありますが、あまり期待しない方がいいでしょう。
別のECサイトで売ったり、仕入れた商品であれば返品したりして、できるだけ損失が出ないように対処することも大切です。
②ライバルが多い場合
Amazonが販売を行っていない商品でも、2次代理店や転売者等のライバルショップが多ければ、それだけカートボックスを獲得できる可能性が低くなります。
この場合はスピーディな配送を心がけたり、値下げしたりするなど、ユーザーファーストなショップ運営を心がけるといいでしょう。
特に新規出品の場合は、地道に注文数を増やしショップの実績を積み重ねていくことが重要です。
③ショップの評価が低い場合
Amazonは信頼できるショップにカートボックスを提供する傾向があります。
ショップの評価が悪い場合、これまでご紹介してきた方法を試していても、いつまでもカートボックスが獲得できないことがあります。
あまりにも評価が悪い場合は、ショップを作り直すなどの対策が必要になるでしょう。
反対に、出品者評価があまりついていない場合は、「レビューリクエスト」を送信することで、商品の購入者のレビューを促進することができます。
レビューリクエストにを使用すると、該当する注文に関する商品レビューおよび出品者評価のリクエストが購入者に送信されます。
【レビューリクエストの送信方法】
注文管理画面から、注文詳細にはいり、「レビューリクエストを送信する」のボタンをクリックすることで、レビューリクエストのメールを送信することができます。
5.まとめ
Amazonにおけるカートボックスの仕組みや、獲得のための方法などについて解説してきました!
Amazonで売上を伸ばすには、カートボックスの獲得が欠かせません。
ユーザーにとって使いやすいショップの運営を続けるなど、コツコツと信頼性を高めていきましょう。
「なかなか獲得できない」という方は、ECサイト(自社サイト)を作るのも一つの方法です。
Amazonでのショップ運営や、ECサイトの構築に関してお困りの際は、ぜひ「株式会社AVROVE」にお問い合わせ下さい。
「何から始めればいいか分からない」「そもそもEC事業に乗り出そうか迷っている」という方でも、お気軽にご相談下さい!
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