こんにちは、BIZROVEの高橋です!
今回はEC化について、EC化の歴史やトレンド、また世界との比較を踏まえてご紹介したいと思います。
EC事業者の方、またEC事業に参入しようと考えている方にも必見の内容となっていますので、ぜひご覧ください!
1.EC化とは?
EC化のお話をする前に、まずは簡単にECの定義を確認しましょう!
まずEC(Electronic Commerce)とは・・・
電子商取引のことを指します。
インターネット上でモノやサービスを売買するということですね!
つまり、EC化とは、この電子商取引が普及していくことを指します。
EC化と同じように使われる言葉で「EC化率」というものがありますが、
EC化率とは・・・
すべての商取引金額(商取引市場規模)に対するEC市場規模の割合のこと。
店頭(オフライン)やオンライン、電話やFAX、対面販売等も含めたすべての商取引金額のうち、電子商取引が占める割合のこと。
引用元:経済産業省
と定義されています。
EC化について、概要を理解できたところで続いてはEC化の歴史について見ていきましょう!
2.EC化の歴史
EC化の歴史では大きく3つの出来事がありました。
- 【1996年】パソコンとインフラの普及
- 【2000年】ネットバブルの崩壊
- 【2010年】スマートフォンの普及
1996年以降にパソコンの普及が大きく加速し、またインターネットインフラの整備に伴ってECは出現と同時に大きく成長を遂げました。
しかし、2000年には「ネットバブル崩壊」という大きな転機が訪れます。
これによりEC専業ショップの多くが倒産しました。
また、インターネットだけでなく実店舗と連携させてサービスを提供していかなければ、ECは成り立たないという考え方である「クリック&モルタル」もこの時期に生まれました。
加えて、EC市場の成長に伴って、多くの消費者トラブルを生み出した時期でもあり、各国は消費者を守るためにECについての法整備を加速しました。
2007年にiPhoneが登場し、2010年にはスマートフォンの普及が爆発的に進み、ECはさらに勢いを増して成長しました。
最近ではスマートフォンアプリでの販売サービスを提供する企業が増えており、今後もその傾向は強まることが予想されます。
昨今では①〜③に加えて、コロナウイルスの蔓延により、人と人との接触が制限され、更なるEC化の波が来ていると言えるでしょう。
↓ECの歴史や市場規模の推移について詳しく知りたい方はこちら
【新規EC担当者必見】ECサイト市場規模まとめ〜ECの歴史、参入に向けてのポイント・ECモール/ECサイトランキング〜
EC化の歴史について理解が深まったところで、続いては日本におけるEC化の流れについて見ていきましょう!
3.日本におけるEC化の流れ
日本におけるEC化の流れは、
- BtoB領域
- BtoC領域
- CtoC領域
に分類して見ていきましょう!
①BtoB領域
(引用:経済産業省)
現在、日本国内のBtoBのEC化率は33.5%となっています。
2020年はコロナウイルスの影響によりBtoB領域におけるEC市場規模は下がりましたが、EC化率は31.7%から33.5%に伸びていることから、受注・発注のオンライン化が進んだのではないかと思われます。
②BtoC領域
BtoC領域では(1)物販分野、(2)サービス分野、(3)デジタル分野に分けて見ていきます。
(1)物販分野
(引用:経済産業省)
現在、日本国内のBtoC領域(物販分野)のEC化率は8.08%となっています。
BtoC領域におけるEC市場規模は毎年右肩上がりで伸び続けており、コロナウイルスによる影響も受け、2020年はかつてないほどの伸長率になりました。
(2)サービス分野
サービス分野においては、経済産業省からEC化率の推移が発表されていないことから、EC市場規模の推移について見ていきます。
(引用:経済産業省)
現在、日本国内のBtoC領域(サービス分野)のEC市場規模の推移は−36.05%となっています。
コロナウイルスによって非常に大きなダメージを受けたサービスとして、
- 旅行サービス
- 飲食サービス
- チケット販売サービス
が挙げられます。
「旅行」「飲食」「チケット販売」への大ダメージにより、サービス分野は市場規模を大きく縮小しました。
しかし、これらのサービスはコロナウイルスが沈静化すれば急激に回復することは間違いないでしょう!
(3)デジタル分野
デジタル分野においても、経済産業省からEC化率の推移が発表されていないことから、EC市場規模の推移について見ていきます。
(引用:経済産業省)
現在、日本国内のBtoC領域(デジタル分野)のEC市場規模の推移は+14.9%となっています。
特にEC化が進んでいるものとして
- 「電子出版」36.18%
- 「有料動画配信」33.1%
が挙げられます。
これらはコロナウイルスの蔓延によって、自宅で過ごす時間が多くなったことが影響していると言えるでしょう。
通勤時間や飲み会、また外出して行う趣味等に使っていた時間を、電子書籍や動画配信サービスの利用に切り替える消費者が多かったことが要因と言えます。
③CtoC領域
CtoC領域においても、経済産業省からEC化率の推移が発表されていないことから、EC市場規模の推移について見ていきます。
現在、日本国内のCtoC領域のEC市場規模推移は+12.5%となっています。
「メルカリ」を筆頭にフリマアプリの普及により、消費者間での商品の売買が活発になったことが要因であると考えられます。
スマートフォンがあれば誰でも簡単に出品できるようになったことや、テレビコマーシャルなどの宣伝、初心者でも簡単にできることからサービスが一気に普及していきました。
しかし、フリマアプリ市場にも大きな課題として、
- 「現金」や「入金済みPASMO」の売買
- コロナウイルスの蔓延に乗じたマスクの高額転売
などが挙げられます。
これらの要因は、法規制の不足が挙げられます。
今後の法整備の行方によっては、市場の成長にも影響しますので、各社の対応が求められていると言えるでしょう!
日本国内におけるEC化の流れについて理解できたでしょうか?
ではここでみなさんに質問です。
みなさんはECを利用して、海外から商品を購入したことがありますか?
多くの方が「はい」と答えるのではないでしょうか。
現在、ECは世界中を繋ぐ架け橋になっています。
続いては、視野を広げて、世界におけるEC化の流れについて見ていきましょう!
4.世界におけるEC化の流れ
世界におけるEC化の流れを見ていくために、主要各国のEC市場規模に注目しましょう!
(引用:経済産業省)
上図より、中国と米国が圧倒的な市場規模を誇り、日本は4位となっています。
ではなぜ中国と米国ではEC市場規模の拡大が進んでいるのでしょうか?
その要因は・・・
- 人口が圧倒的多い
- 国土が非常大きく、実店舗での買い物は不便
- EC活用のインフラが整備されている
などが挙げられます。
また具体的な例として中国では、
「現金よりもオンライン決済のほうが確実かつ安全」
という見方が広まっており、露店でもスマートフォン決済やQRコード決済のみ対応しているケースも少なくありません。
このように、中国ならではの事情も相まって、現在中国ではEC化が世界的にトップレベルで進んでいます。
今回は中国を実例として挙げましたが、中国や米国は、日本とは事情が大きく異なるため、一概に比較することは難しいと言えるでしょう。
今後も、各国のEC化の推移やEC市場規模の変動から目が離せませんね!
5.まとめ
今回はEC化について、EC化の歴史やトレンド、また世界との比較を踏まえてご紹介しました。
EC利用者は年々増えており、「インターネットで買うなんて怖い!」は遠い昔の話となっています。
また、事業者にとってECは実店舗運営よりもコストを抑えやすく、参入障壁が低いと言えます。加えて、ECの運用・管理を援助するツールの登場もEC化を後押ししています。
このように、利用者・事業者どちらの観点からみても、EC市場拡大、またEC化率の上昇は必然と言えるでしょう!
EC化の波に置いていかれないように、事業者のみなさんは日々、ECに関する知識をアップデートしていきましょう!
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