こんにちは、BIZROVEです!
ECサイトを新しいプラットフォームに移行する作業は、まるで引っ越しのようです。住所が変われば、郵便物や宅配便の宛先を変更する必要がありますよね。ECサイトも同じで、移行先で今まで通りの集客や販売方法を維持するためには、様々な設定や連携を見直す必要があります。
とくに、Instagramを活用しているECサイト運営者にとって、フィードの連携は重要な課題です。せっかく育ててきた魅力的な投稿も、移行先で表示されなければ意味がありません。
そこで今回は、ECサイトの移行作業の中でも、とくに見落としがちなフィードの連携について解説します。Shopifyへの移行を例に、具体的な設定方法や注意点をご紹介します。
なぜフィード連携が重要なのか?
フィードは、ECサイトに訪れたユーザーに商品の魅力を視覚的に伝え、購買意欲を高めるための有効な手段です。とくに、アパレルや雑貨など、写真映えする商品を扱っているECサイトにとっては、フィードは欠かせない存在と言えるでしょう。
しかし、ECサイトを移行すると、これまで連携していたフィードが途切れてしまうことがあります。これは、移行先のプラットフォームで改めて連携設定を行う必要があるためです。
もし、フィードの連携を怠ってしまうと、以下のようなデメリットが考えられます。
顧客エンゲージメントの低下:魅力的なコンテンツが表示されなくなり、顧客のサイト離脱を招く可能性があります。
購買機会の損失:商品の魅力が伝わりにくくなり、購買意欲が低下する可能性があります。
ブランドイメージの毀損:統一感のあるブランドイメージを維持できなくなる可能性があります。
一方で、Shopifyストアにフィードを表示することで、主に以下の3つのメリットが期待できます。
Shopifyでフィードを表示するメリット
- ストアの魅力を向上させる
Instagramの写真や動画をストアに表示することで、ストア全体のデザイン性を高め、より魅力的な空間を演出できます。とくに、アパレルや雑貨など、写真映えする商品を扱っているECサイトでは、Instagramフィードは必須と言えるでしょう。 - 顧客エンゲージメントを高める
Instagramフィードを通じて、新商品やキャンペーン情報を発信したり、顧客の投稿を紹介したりすることで、顧客とのコミュニケーションを促進し、エンゲージメントを高めることができます。 - 購買意欲を刺激する
Instagramで話題の商品や人気アイテムをストアに表示することで、顧客の購買意欲を刺激し、売上アップに貢献します。
Shopifyでインスタフィードを表示させる方法
Shopifyでインスタフィードを表示させる方法は、主に以下の2つがあります。
Instagramの投稿ができるアプリを使う
Shopify App Storeには、Instagramフィード連携をサポートする様々なアプリがあります。
メリット:
・簡単な操作でInstagramフィードを表示できる
・デザインやレイアウトを自由にカスタマイズできる
・アプリによっては、Instagramショッピング機能やUGC活用機能も利用できる
デメリット:
・アプリのインストールが必要
・アプリによっては有料プランが必要
Instagramの投稿を表示する機能があるデザインテーマを使う
一部のShopifyテーマには、Instagramフィードを表示する機能が標準搭載されています。この機能を利用すれば、アプリをインストールすることなく、簡単にInstagramフィードを表示させることができます。
メリット:
・アプリのインストールが不要
・手軽にInstagramフィードを表示できる
デメリット:
・利用できる機能がテーマによって異なる
・デザインやレイアウトの自由度が低い場合がある
ShopifyにはInstagramフィードを表示するためのアプリが豊富にあります。
今回は、テーマ関係なく埋め込み設定ができるアプリについて、最新のおすすめアプリを5つ紹介します。
手軽さを優先したい方におすすめのアプリ
Instafeed

https://apps.shopify.com/instafeed?locale=ja
- 手軽さ:★★★
- カスタマイズ性:★★☆
- レスポンシブ:○
- 日本語対応:○
- レビュー数:1,861
シンプルで使いやすいインターフェースが特徴の定番アプリです。Instagramのフィードを簡単にストアに表示できます。無料プランでも基本的な機能は利用できますが、有料プランではレイアウト変更やハッシュタグフィルタリングなどの機能が追加されます。
Covet Instagram Feed & Reviews

https://apps.shopify.com/covet-pics?locale=ja
- 手軽さ:★★★
- カスタマイズ性:★★☆
- レスポンシブ:○
- 日本語対応:✕
- レビュー数:392
顧客のレビュー写真や動画を収集・表示できる機能が特徴です。UGC(ユーザー生成コンテンツ)を重視したいECサイトにおすすめです。無料プランでも基本的な機能は利用できますが、有料プランでは、より高度なレビュー機能や分析機能などが追加されます。
Socialwidget – Instagram Feed

https://apps.shopify.com/instafeed-socialwidget?locale=ja
- 手軽さ:★★★
- カスタマイズ性:★★★
- レスポンシブ:○
- 日本語対応:✕
シンプルなインターフェースで、初心者でも簡単に設定できます。無料プランでも基本的な機能は利用でき、有料プランではより高度なレイアウト変更やハッシュタグフィルタリングなどの機能が使えます。また、アナリティクス機能が使えるため、分析機能が欲しい方にはおすすめです。
その他アプリの比較
アプリ名 | 手軽さ | カスタマイズ性 | レスポンシブ | 日本語対応 | レビュー数 | 概要 |
---|---|---|---|---|---|---|
Instafeed | ★★★ | ★★☆ | ○ | ○ | 1,861 | シンプルで使いやすい定番アプリ。Instagramのフィードを簡単にストアに表示できる。 |
Covet Instagram Feed & Reviews | ★★★ | ★★☆ | ○ | ✕ | 392 | 顧客のレビュー写真や動画を収集・表示できる機能が特徴。UGC(ユーザー生成コンテンツ)を重視したいECサイトにおすすめ。 |
Socialwidget – Instagram Feed | ★★★ | ★★★ | ○ | ✕ | 997 | シンプルで使いやすいインターフェース。Instagramフィードを手軽に表示できる。 |
InstaFeed+Story Instagram Feed | ★★★ | ★★☆ | ○ | ✕ | 673 | Instagramのフィードとストーリーズの両方を表示できる。ストーリーズで最新情報を発信したいECサイトにおすすめ。 |
Instagram Feed Instafeed RPTR | ★★★ | ★★★ | ○ | ✕ | 390 | 豊富なレイアウトとカスタマイズオプションが特徴。フィードの表示方法を細かく調整したいECサイトにおすすめ。 |
※アプリの機能はアプリ側のアップデートによって変更されている場合があります
機能性を求める方におすすめのツール
Shopifyのサービス以外にも、ツールを使う方法もおすすめです。
よりリッチで高機能なフィードアプリも充実しているため、Instagramの投稿やUGCをより活用するには国産のツールもおすすめです。
Shopifyアプリとは異なり、Instagramだけでなくサイト内のレビュー収集・掲載機能がついていたり、計測機能が豊富であったりするのがツールの特徴です。
そのため、UGCをしっかり分析し、売上や成果に繋がるUGC運用を行う場合に向いています。
また、社内で分析するリソースがないといった場合でも、ダイレクトマーケティングの知見をもつ専任担当の伴走やサポートが充実している点もShopifyアプリとの大きな違いです。
Letro

https://service.aainc.co.jp/product/letro/lp/gl
- インスタUGCだけでなく、テキスト形式のレビューまで、幅広いUGCの活用を支援
- 成果につながるUGCを戦略的かつ継続的に生成し、ページ・UGCごとのCTR/CVRを計測・評価する運用サイクルが特徴
- UGCごとのCTR/CVRを計測結果から、特定のUGCを優先表示や表示UGCの入れ替えといった最適化も行える。また、経験豊富なカスタマーサクセス担当によるサポートが得られる
Visumo

- ユーザーやスタッフが投稿したInstagraの写真・動画を収集・利用許諾送信&サイトへ活用が可能
- サイトに表示したUGCと商品の紐づけが可能
- 管理画面内で効果測定ができ、どんな写真があるのか一目でわかり、簡単にビジュアルマーケティングできる
Instagramから自社ECサイトへの導線
Instagramショッピング(ShopifyのInstagram連携)
ShopifyはInstagramショッピングに対応しているので、Instagramの投稿に直接商品をタグ付けして、ECサイトへ誘導することができます。

メリット:
・スムーズな連携:ShopifyとInstagramを直接リンクさせることで、Instagramで表示される商品を簡単に購入できるようになります。
・商品タグ付け:投稿に商品タグをつけることで、Instagramユーザーがその商品をクリックして、Shopifyショップに直接移動できます。
・Instagramのショッピング機能:ショッピングがInstagram内で完結するので、ユーザーの購買意欲を引き出しやすくなります。
デメリット:
・Instagramショッピングを使用するためには、特定の条件(ビジネスアカウントや一定のフォロワー数、Facebookカタログの設定など)を満たす必要があります。
詳しい設定方法については、Shopifyの公式情報をご確認ください。
ShopifyとInstagramの連携方法を解説>>https://www.shopify.com/jp/blog/how-to-connect-instagram-channel
まとめ
この記事では、ECサイトをShopifyに移行する際に見落としがちなインスタフィード連携の重要性と、具体的な設定方法について解説しました。
フィードを連携することで、ECサイトの魅力向上、顧客エンゲージメントの強化、購買意欲の刺激といった効果が期待できます。フィード連携は、ECサイトの集客効果を高める上で重要な要素です。ぜひこの記事を参考に、あなたのECサイトにもインスタフィードを導入してみてください。
また、自社ECサイトに限らずECモールでもSNS連携は重要性を増しています。Amazonでの事例をもとに詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
【Amazon 集客】SNS活用方法を解説。外部対策の時代到来!
ShopifyでのInstagram連携について、ご質問やご不明点がございましたらACROVEまでご相談ください。Instagram連携だけでなく、自社ECサイトの修正や制作についてのご相談も受け付けております。