こんにちは、BIZROVEです!
ECサイトを運営していると、季節要因やセール時期の影響で売上が変動し、閑散期を迎えることがあります。 この時期に適切な対策を講じることで、売上減少を抑制し、さらなる成長の基盤を築くことができます。
今回は、自社ECサイトの閑散期にやるべき対策を解説していきます。
1. 閑散期にこそ取り組みたい!サイト機能改善
閑散期は、サイトの機能改善やリニューアルに最適な時期です。 普段はなかなか手がつけられない大規模な改修も、この期間にじっくりと取り組むことができます。
UI/UXの改善
ユーザーにとって使いやすく、快適なサイト体験を提供するために、UI/UXの改善に取り組みましょう。 サイトの表示速度向上、導線の最適化、モバイル対応など、ユーザーのストレスを軽減することで、離脱率を抑制し、コンバージョン率向上に繋げることができます。
UI/UX改善で取り組むべき具体的な項目
サイトデザイン刷新:
- レスポンシブ対応: PC、スマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスで快適に閲覧できるよう、レスポンシブデザインを採用しましょう。近年では、モバイルファーストインデックスが導入され、モバイル端末での使いやすさがSEOにも影響すると言われています
- ページレイアウトのカスタマイズ: 商品画像、テキスト、ボタンなどの配置を最適化し、ユーザーがストレスなく情報を得られるようにレイアウトを改善しましょう。ヒートマップツールなどを活用し、ユーザーの視線の動きやクリック箇所を分析することで、効果的なレイアウトを検討
- アニメーション効果の追加: 画像やテキストにアニメーション効果を追加することでサイトに動きを与え、ユーザーの視線を惹きつけることで顧客体験を向上させることができます。CSSアニメーションやJavaScriptライブラリなどを活用することで、様々なアニメーション効果を実装することができます
- マイクロインタラクション: ボタンをクリックした際のアニメーションや、フォーム入力時のエラー表示など細かなインタラクションを工夫し、ユーザーに心地よい操作体験を提供しましょう
ページの読み込み速度の改善:
- 画像の最適化: 画像のサイズを圧縮したり、WebPなどの次世代フォーマットを使用することで、ページの読み込み速度を向上させることができます
- ブラウザキャッシュの活用: CSSやJavaScriptなどの静的ファイルをブラウザにキャッシュさせることで、2回目以降のアクセス時の読み込み速度を向上させることができます
- CDNの導入: コンテンツ配信ネットワーク(CDN)を利用することで、ユーザーに地理的に近いサーバーからコンテンツを配信し、ページの読み込み速度を向上させることができます
- サーバーの増強: アクセス集中時にも安定したパフォーマンスを維持できるよう、サーバーのスペックを見直したり、負荷分散を行うことができます
ナビゲーションの改善:
- メニューの階層化: カテゴリーやメニューを階層化し、ユーザーが目的の情報に迷わずたどり着けるようにします
- パンくずリストの設置: 現在位置をわかりやすく表示することで、ユーザーがサイト内で迷子になるのを防ぎます
- ドロップダウンメニューの活用: マウスオーバーで表示されるドロップダウンメニューを利用することで、多くのメニュー項目をコンパクトに表示することができます
- メガメニューの導入: 多くのカテゴリーや商品を持つサイトでは、メガメニューを導入することで、ユーザーが目的の商品をスムーズに見つけられるように設計するのがおすすめです
検索機能の強化:
- サジェスト機能の導入: 検索キーワードを入力中に、関連するキーワードをサジェスト表示することで、ユーザーの検索をサポートします
- 絞り込み検索機能の充実: カテゴリー、価格帯、ブランドなどで検索結果を絞り込めるようにすることで、ユーザーが欲しい商品を効率的に探せるようにします
- 検索結果の並べ替え機能: 価格、人気順、新着順など、様々な条件で検索結果を並べ替えられるようにすることで、ユーザーの利便性を向上させます
- 類語検索・あいまい検索: 入力ミスや表記ゆれにも対応できるよう、類語検索やあいまい検索機能はユーザビリティを大幅に向上させます
モバイルフレンドリー化:
- タッチ操作の最適化: ボタンやリンクのサイズを大きくしたり、タップしやすい位置に配置するなど、タッチ操作に最適化することで、スマートフォンユーザーの操作性を向上させます
- AMPの導入: Accelerated Mobile Pages (AMP) を導入することで、モバイルページの表示速度を劇的に向上させることができます
リワードプログラムの導入:
- 顧客ロイヤルティ向上機能: 購入金額に応じてポイント付与、会員ランクに応じた特典の提供により顧客体験を向上させることで、購買意欲の向上やブランドのファン顧客創出につながります
- リピーター・リピート向上機能: 誕生日クーポンの発行や、レビュー投稿でのポイント付与を行うことで、顧客とのコミュニケーションの活性化によるリピーター増加、会員維持率の向上を期待できます
>>他にもUI/UX改善ポイントを知りたい方向け!
自社ECサイトのCVRを最大化させるTips18選をこちらで解説しています。
https://www2.acrove.co.jp/biz-t_uiux
UI/UXを改善するには?
上記のようなUI改善やリワードプログラムの導入は、ECサイトのプラットフォームによっては、導入が難しい、あるいは多大なコストがかかる場合があります。
Shopifyなら、アプリストアで提供されている様々なアプリを利用することで、簡単にUI/UX改善を導入することができます。
Shopifyで実現できること
- UI/UX改善:
- Shopifyであればノーコードで容易にサイト改修ができるため、時間をかけずに商品ページや購入動線の整備が可能です。また、UI/UX改善のアプリをインストールして検証をしてみたり、「PageFly Landing Page Builder」などのエディターアプリを利用することで、ドラッグ&ドロップで標準よりもさらに高度なページの作成やカスタマイズが可能となります。
- リワードプログラム:
- 「easyPoints」のようなアプリを利用することで、ポイント制度や会員ランク制度などを簡単に導入することができます。
2. 閑散期に効果的なその他の施策
閑散期にやるべきことは、サイトの機能改善だけではありません。 この時期にしかできないその他の施策もご紹介します。
①顧客とのエンゲージメント強化
- 顧客コミュニケーションの活性化: メールマガジンやSNSを活用し、新商品情報やキャンペーン情報などを発信することで、顧客とのコミュニケーションを活性化させましょう。また、カゴ落ち防止メール機能の実装も有効的です
- コンテンツマーケティング: ブログや動画コンテンツなどを制作し、顧客にとって有益な情報を提供することで、顧客のエンゲージメントやアテンションを高めることができます
②新規顧客の獲得
- SEO対策: 検索エンジンのランキングで上位表示されるよう、SEO対策を強化しましょう。キーワード調査やコンテンツSEOなど、様々な手法を駆使することで、新規顧客の流入を増やすことができます
- 広告出稿: リスティング広告やSNS広告など、費用対効果の高い広告運用を行い、新規顧客を獲得しましょう
- アフィリエイトマーケティング: アフィリエイトプログラムを活用し、他のウェブサイトやブログから集客する方法もあります。最小限の金額で成果を出したい事業者様にはおすすめです
③業務効率化
- 業務フローの見直し: 受注処理、発送、顧客対応など、ECサイト運営に関わる業務フローを見直し、無駄な作業を削減することで、業務効率化を図ることができます
- システム導入: WMS(倉庫管理システム)や受注管理システムなどを導入することで、業務を自動化・効率化により、コストカットを見直すことも重要です
④ データ分析
- 顧客分析: 顧客属性、購入履歴、行動履歴などを分析することで、顧客理解を深め、ターゲティングやOne to Oneマーケティングなどに活用することができます。顧客情報を最大限活用できることは、ECモールと比較した際の自社ECサイトの最大のメリットなので、これを活用しない手はないでしょう
⑤中長期的な戦略の検討
- 海外展開: 海外向けECサイトも手軽につくれるようになった今、越境ECや海外ECに取り組まれる事業者様が非常に増えております。海外への販売を考えている場合は、このタイミングで検討を進めるのもよいでしょう
- オムニチャネル: 実店舗とECサイト、BtoCサイトとBtoBサイト、日本国内向けサイトと海外向けサイト、など複数販売チャネルをお持ちの事業者で、サイトの裏側のシステムを統合したいといった課題をお持ちの場合は、システムや管理体制の整理の見直しを行うのにもよい機会でしょう。短期的な効果はあまりないかもしれませんが、業務改善や販売体制の強化といった中長期的な効果を期待できます。
3. まとめ
閑散期は、ECサイトの改善や新たな施策に取り組む絶好の機会です。 積極的に行動を起こすことで、売上減少を抑制し、さらなる成長を目指しましょう。
もし、「個別に改善点を教えて欲しい」という場合は、ぜひACROVEにご相談ください。担当者がサイトを拝見し、最適化案をご提案させていただきます。