【EC担当者必見】アルゴリズムとは? アルゴリズム対策を制する者は売上を制する

こんにちは、BIZROVEのアサオカミツヒサです。

今回は「アルゴリズム」についての解説です。

アルゴリズムという言葉、EC業務を行う上で一度は聞いたことがありますよね。

とはいえ、アルゴリズムとはなんだろうと疑問に思う方も多いかと思います。

今回はこのアルゴリズムとはどういう意味なのか、そして、アルゴリズムを注視して対策を講じるべき理由についてご紹介します。

EC事業を行う場合、アルゴリズム対策は付き物となりますので、ECご担当者様はぜひ最後まで読んでみて下さい。 ^^

1.そもそもアルゴリズムとは

アルゴリズムの元の意味は「計算の手順」「問題解決の手順」です。例えば掛け算のアルゴリズムは、「A×B」と表記して「AをB回足す」となります。したがってアルゴリズムはとても広い意味になります。

ではECにおけるアルゴリズムは何かというと、検索で上位表示されるための仕組みのことです。

このアルゴリズム(点数の高いものを上位表示させる仕組みをコンピューターに指示する「作業方法」や「計算方法」)が、それぞれの媒体(Googleなのか、楽天なのかAmazonなのか等)によって異なるのです。

ECビジネスは、コンピュータやシステムやインターネットを使って商品を売るので、これらのアルゴリズムに合わせたECサイトをつくらないと商品を売ることが難しくなります。

そこでこの記事では、自社サイトでEC事業を行っている企業に深く関わるアルゴリズムと、オンラインモールを使ってEC事業を行っている企業や個人に深く関わるアルゴリズムを紹介します。

2.自社サイトでECをしている企業のアルゴリズム対策とは

企業が自社サイトを開設して、そこでEC(ネット通販)事業を展開している場合、グーグルのアルゴリズムを研究する必要があります。

なぜなら、多くの消費者や見込み客が、グーグル検索をして企業のECサイトにたどり着くからです。

ちなみに、Yahoo!も検索サービスを提供していますが、Yahoo!検索はグーグルの検索エンジンをベースにしているので、グーグルのアルゴリズム対策はそのままYahoo!対策にもなります。

例えば、ある企業がレアもののスニーカーを売るECを行っているとします。レアもののスニーカーを探している人はグーグルの検索窓に「レア、スニーカー、ECサイト」と入力するでしょう。このときグーグル検索の上位にこの企業のECサイトが表示されたら、この検索者はそのECサイトを閲覧するはずです。

では、EC事業を行う企業はどのようにグーグルのアルゴリズム対策を講じたらよいのでしょうか。

グーグルのアルゴリズム対策とは、検索結果の上位にくるECサイトをつくること、です。

グーグルは世界中のサイトをコンピュータ・ロボットにチェックさせて、質の高いサイトを検索上位にくるようにしています。つまりグーグル検索のアルゴリズムとは、質の高いサイトを上位に持ってくる手順、となります。

グーグルは、どのようなECサイトを検索上位にくるようにしているのでしょうか。

これはとても重要なことなので、グーグルの「検索アルゴリズムの仕組み」の一部を引用します(*)。

<グーグルの「検索アルゴリズムの仕組み」の一部抜粋>

ウェブ上に存在する情報の量を考えると、何か情報の整理を助けてくれるものがなければ、必要な情報をみつけるのは不可能に近いでしょう。グーグルのランキングシステムはそのために設計されています。検索インデックスに登録されている膨大な数のウェブページを分類し、最も関連性の高い有用な結果を瞬時に検索して、探している情報をみつけやすい形でユーザーに表示します。このランキングシステムは1つのアルゴリズムではなく、一連のアルゴリズムで構成されています。最も有用な情報を表示するため、検索アルゴリズムはさまざまな要因(検索クエリの単語、ページの関連性や有用性、ソースの専門性、ユーザーの位置情報や設定など)を検討します。

この文章からポイントだけを抜き出すとこのようになります。

  • 検索者(グーグル・ユーザー)が探している情報が載っているサイトを検索上位に置くようにしてる
  • 複数のアルゴリズムを用いて検索順位(ランキング)を決めている
  • グーグルが重視しているのは、サイトの単語、関連性、有用性、専門性など

3番目のポイントが最も重要で、自社のECサイトは単語の豊富さ、関連性、有用性、専門性を高めるように作りこむ必要があります。これこそがグーグル検索上位を狙うコツです。

例えば、レアなスニーカーを販売するECサイトをつくるなら、「レア」という単語だけでなく「希少」「世界に○個しかない」「X年に販売が中止され」といった単語や言葉を使って説明するようにしましょう。

また、スニーカーメーカーに関する情報を記事にしてECサイトに掲載すれば、関連性、有用性、専門性を高めることができます。レア・スニーカー・コレクターのインタビュー記事をECサイトに掲載してもよいでしょう。

ECサイトに商品の写真と価格と商品説明と購入方法を掲載しているだけでは、グーグル検索上位を狙うことは難しい、といえます。

*:https://www.google.com/intl/ja/search/howsearchworks/algorithms/

3.オンラインモールでのアルゴリズム対策とは

オンラインモールとは、楽天市場やAmazonなどの、複数の中小のECサイトが集合しているサイトのことです。

「楽天市場に出店した」という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは「オンラインモールでECをしている」という意味になります。

オンラインモールは独自の検索アルゴリズムを持っています。なぜならショッピングモール内には、似たようなECショップが複数存在するからです。

例えば、Amazonにはミネラルウォーターを売っているECショップが2,000店以上あります。そのうち「ミネラルウォーター」で検索して、最初のページに現れる商品ページは69個です。残りの商品は2ページ以降に現れます。

最初のページだけで69店が現れるので、多くの検索者(ミネラルウォーターを買おうとしている人)はその中で購入する店を選ぶでしょう。つまり残りの1,931店(=2,000店-69店)は閲覧してもらうことすらできません。

そのためAmazonへの出店者は、Amazonの検索アルゴリズムを知っておかなければならないのです。

Amazonの検索アルゴリズムは、販売実績や購入者の評価、閲覧者数などを重視しているとされています。

 一方、楽天市場は「検索順位を決定する基本的な事項」を公表しています(*)。これも重要な情報なので引用してみます。

<楽天市場の検索順位を決定する基本的な事項>

楽天市場の商品検索においては、主に①自然言語処理による検索キーワードと商品の関連性、②検索キーワード毎の商品の人気度をスコアリングして検索順位を決定しております。また、上記要素を常にモニタリング、反映しているため検索順位は常に変動します。 ①検索キーワードと商品の関連性とは検索キーワードと、商品の説明に出てくるキーワードの出現頻度や希少性を加味して商品のスコアリングを行っています。例えば、「軽い」という検索キーワードに対して、商品名や商品説明文で複数回商品の軽さについて説明されていた場合、「軽い」というキーワードに対して関連性が高いとみなします。また、例えば「超軽量」というキーワードがついている商品が全商品に対して数が少なく希少だった場合、それらの商品は「超軽量」と検索された場合、よりスコアが高くなります。 ②検索キーワード毎の商品の人気度とは検索を行ったユーザーが、各商品にどう反応したかをモニタリングし、ユーザーが支持した商品に対して検索キーワードのスコアを高く評価します。例えば、「マグカップ 軽量」と検索したユーザーが多く支持した商品に対して、「マグカップ 軽量」と検索された場合にスコアは高くなりますが、「マグカップ かわいい」と検索された場合支持されていない際は「マグカップ かわいい」という検索ではスコアを加点しません。

楽天市場もECサイトに書かれてある説明文などの単語や言葉を重視していることがわかります。

例えば、軽いことが特徴的なマグカップを売るのであれば、商品説明の欄に、いかに軽いか、どれくらい軽いか、なぜ軽いかを説明する記事を載せるとよいでしょう。

そして「スコアを加点しません」と書いてあることから、楽天市場がECサイトを点数方式で評価して検索結果の順位を決めていることがわかります。

点数を高めるには、検索キーワード毎の商品の人気度を高める必要があります。

「マグカップ、軽量」と検索した人(ユーザー)の多くが購入しているマグカップがあったとします。その場合、そのマグカップは、検索者(ユーザー)が「マグカップ、軽量」と検索したときは高得点になって検索結果上位にきますが、「マグカップ、かわいい」で検索したときは加点されず、検索結果上位は期待できない、というわけです。

したがって、EC事業者が「マグカップ、かわいい」と検索した人に売りたいと考えたら、ECサイトを工夫して、かわいいマグカップを探している人に合う内容にしていかなければなりません。これもアルゴリズム対策になります。

*:https://www.rakuten.co.jp/ec/digitalplatform/

4.アルゴリズム対策をしないとECは売れない、と考えておいたほうがよい理由

ECを行っている企業や個人は、アルゴリズム対策を講じないと商品は売れない、と考えておいたほうがよいでしょう。

このように説明すると、「特にアルゴリズム対策はしていないがECサイトの売上は順調だ」と感じる人もいると思います。

アルゴリズム対策をしていなくてもECの売上が好調な理由は2つ考えられます。

<アルゴリズム対策をしなくてもECの売上が好調になる理由>

  • 理由1:企業や商品の知名度が高く、消費者が直接ECサイトを訪問する
  • 理由2:たまたまグーグルや楽天市場やAmazonのアルゴリズムが、そのECサイトにマッチしていた

理由1の場合は、このままアルゴリズム対策をしなくても売上が落ちることはないでしょう。

しかし理由2によってECの売上が好調な場合、グーグル、楽天市場、Amazonがアルゴリズムを変更したら、そのECサイトの検索結果表示が下位になり急に売上が落ちる可能性があります。

そしてグーグルも楽天市場もAmazonも、頻繁にアルゴリズムを変更しています。

そのためEC事業者は、普段の管理業務のなかに、アルゴリズムに合うようにECサイトをマイナーチェンジしていく業務を加えたほうがよいでしょう。

5.SEO対策とアルゴリズム対策の違い

アルゴリズム対策と似た言葉に、SEO対策があります。

SEOはSearch Engine Optimizationの略で、検索エンジンの内容に合わせて最適化していく、という意味になります。

SEO対策も、グーグル検索で上位表示されることを目指します。

そしてSEO対策でも、グーグルのアルゴリズムを研究してサイトを改良していくので、この言葉をアルゴリズム対策と同じ意味で用いることができます。

ただアルゴリズム対策といった場合はアルゴリズムにフォーカスを当てていますし、SEO対策といった場合は検索上位を目指すことにより強くフォーカスを当てています。

ほとんど同じ意味ととらえても問題はありませんが、場面によって使い分けていきましょう。EC事業では、アルゴリズム対策もSEO対策も両方とも重要になります。

6.まとめ~より多くの商品を売るために~

この記事のタイトルの中に「アルゴリズム対策を制する者は売上を制する」と記載しました。

その理由は、アルゴリズムを知り対策を行うことが、自社のECサイトの存在を多くの人に知ってもらい、商品の魅力を理解してもらって、多くの商品を売って売り上げを伸ばすための近道となるからです。

ECサイトは、企業や個人が独自に開設するものですが、これだけECサイトやサイトが増えると「検索してもらわないと」自社のECサイトをみてもらうことはできません。

検索してもらうには、グーグル対策や楽天市場対策、Amazonそれぞれへの対策が必要になり、その基本作業がアルゴリズム対策になるわけです。

もし貴社が「ECを始めたい」と考えていたり、「すでにスタートしているEC事業に行き詰まっている」と感じていたりしたら、ぜひ当社AVROVEにお問い合わせください。

AVROVEにはECの知識と経験を持ったスタッフがいるので、御社の悩みを解決できます。

そしてAVROVEはアルゴリズム対策を得意にしています。

問い合わせ先:

株式会社ACROVE: https://acrove.co.jp/contact/

TEL: 03-6276-5111

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