こんにちは。BIZROVEです!
今回は、ECサイト構築にかかる費用について解説します。
「ECサイトを構築しようと思っているが、費用の相場なのか分からない…」と悩んでいるEC担当者も多いのではないでしょうか。
本記事では、ECサイト費用の相場や注意点などを、わかりやすくご紹介します。
ECサイト費用について、よくわからず困っているEC担当の方にとっては必見となっておりますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
1. ECサイトの費用は構築方法により異なる
ECサイト費用を知るためには、まずECサイトの構築方法を理解する必要があります。
なぜなら、ECサイトの構築方法によってECサイトにかかる費用は異なるためです。
構築方法=構築のために使うカートシステムとして、まずは主流となっている4パターンについてご説明します。
①ASPカート
ASPとは、「Application Service Provider」の頭文字を取った略語で、ASPカートとはインターネットブラウザ上でECサイトを構築できるシステムのことです。ASPカートの代表例としては、「BASE」や「Shopify」、「Makeshop」などがあります。
ASPカートのメリットは、以下3つです。
- サーバやソフトウェアのインストールが不要で、簡単に始められる
- 初期費用や維持(保守運用)費用を抑えられる
- 構築にあまり時間がかからず、早くECサイトをオープンできる
一方で、ASPカートのデメリットは以下があります。
- 自社外のシステムでECサイトを作っているため、自由にカスタマイズしづらい
- 自社システムとの連携が難しい
ASPカートは、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどのECモールのように、簡単かつ安価に始められるため、初心者向けと言えます。ただし、こちらも自社外のシステムを使うため、独自デザインの設定ができない場合があったり、自社システムとの連携がしづらいなどといった制約があります。
②オープンソースEC
オープンソースECでは、インターネット上で無料公開されているコードを使ってECサイトを構築します。
オープンソースECのメリットは以下が挙げられます。
- システム自体は無料で利用できる(構築する際の、構築費用はかかる)
- 自由にカスタマイズできる
その反面、以下がデメリットとなります。
- カスタマイズには専門的な知識を必要となるため、初心者向きではない
- 提供会社によるサポートが受けらないため、問題が発生したら自己解決が必要となる
- セキュリティのリスクが発生する場合がある
オープンソースECは、システム利用が無料かつ自由にカスタマイズできる点が魅力的ですが、使いこなすには専門性の高い人材が必要となります。
代表的なツールは、「Magento(Adobe Commerce)」があります。Magento(Adobe Commerce)については、こちらで詳しくご紹介しています。
③ECパッケージ
ECパッケージは、開発会社が必要な機能を一式備えたECサイトを構築し、それをパッケージ製品として提供するパターンです。代表的なパッケージ型ECカートシステムでは、「Orange EC」や「ecbeing」などがあります。
ECパッケージのメリットは以下の通りです。
- 柔軟にカスタマイズできる
- 大規模なECサイトの構築も可能
一方でデメリットは、以下が挙げられます。
- 初期費用や維持費用がそれなりにかかる
- パッケージのバージョンアップ時にも費用がかかる
ECパッケージはある程度の予算を使ってでも、機能性やカスタマイズ性の高いECサイトを構築したい企業におすすめできます。
④フルスクラッチ
フルスクラッチとは、ECサイトを1からオリジナルで構築するパターンです。いわゆる、”オーダーメイド”にあたります。
フルスクラッチのメリットは、なんといっても”自由にカスタマイズできること”です。プラットフォームやパッケージの制約がないため、機能追加も柔軟に行えます。また、自社で使っている他のシステムと自由に連携させることも可能です。
ただし、他のパターンに比べ、費用が最も高くなる可能性がある点には注意が必要です。
フルスクラッチは、大規模な予算を投下して本格的にEC事業を展開していきたい企業に向いていると言えるでしょう。
2. ECサイト費用の相場
続いて、構築方法別のECサイト費用の相場を見ていきましょう。
構築方法別のおおまかな目安は以下のようになります。
構築方法 | 費用の相場(目安) |
ASPカート | 10~100万円 |
オープンソース | 100万円~500万円 |
ECパッケージ | 500万円~数千万円 |
フルスクラッチ | 数千万円~ |
基本的には、すでにあるプラットフォーム(ASPカート)やインターネット上のサービスを活用する場合(オープンソースEC)は比較的安くなり、カスタマイズ性を上げる場合(ECパッケージ、フルスクラッチ)は高くなります。
なお、実際に扱うカートシステム(製品)や要件によって費用は変動しますので、詳細な費用を把握したい場合はECサイト制作会社や構築ベンダーに見積依頼を行うようにしましょう。
3. ECサイト費用に関する注意点
ECサイトの構築費用の相場がわかったところで、ここでは費用に関する主な注意点を3つ説明していきます。
①サイトの決済機能の選択
ECサイトでは、商品の購入を取り扱うため、決済機能が不可欠になります。決済方法としては、クレジットカード決済、コンビニ決済、銀行振り込みなどが挙げられます。
決済方法を増やせば費用も高くなるため、ECサイトでどの決済方法を扱うかを事前に明確にしておきましょう。なお、決済方法が不便だと顧客の離脱を引き起こすことになるので、クレジットカード決済などの代表的な決済手段は実装しておくとよいでしょう。
②サイト構築業務を委託する範囲
ECサイトを作る際は、制作会社や構築ベンダーに依頼する場合が一般的です。
ECサイトの構築を委託する会社は、集客サポートや物流業務、保守運用などの付帯業務も代行している場合があります。業務代行をしてもらうと便利になりますが、その分費用も追加になるので、何が必要で何が不要なのか、見積時には業務委託する範囲をしっかりと整理しておきましょう。
③ECサイトリニューアルの計画
基本的に、ECサイトは3~5年が耐用年数と言われています。そのため、一定期間ごとにECサイトのリニューアルやバージョンアップが必要となります。
リニューアルやバージョンアップ時には、一時的な追加費用が発生する場合が多いため、構築時にリニューアル計画まで見据えておくようにしましょう。
具体的なカートシステムの選び方や構築の注意点については、こちらで徹底解説しています。
「”成功する”ECサイトの作り方と改善ポイント」>>https://www2.acrove.co.jp/biz_starter-book
4.まとめ
今回は、ECサイト構築にかかる費用について解説しました。
構築費用は、ECサイトの構築方法や実装機能によって大きく変動するため、
- どんな機能を実装するのか
- 予算はいくらまで確保できるのか
- どのカートシステムを使うのか
- 数年先まで見越したサイト運営の計画
を検討することが必要となります。
ACROVEでは、そのタイプのEC構築方法でもご支援することが可能です。
豊富な知識と経験を持ったプロフェッショナルが、貴社のお悩みにお答えします。
もし、ECサイトの構築や運用についてよくわからず悩んでいる場合は、ぜひACROVEにお問い合わせください。
問い合わせ先: 株式会社ACROVE