【EC事業者必見】楽天における違反点数制度とは?

こんにちは、BIZROVEの高橋です!

今回は楽天における違反点数制度についてご紹介したいと思います。

1.違反点数制度とは?

違反点数制度とは、2016年9月1日からスタートした楽天における顧客満足度維持のための店舗向け施策です。

楽天発行のガイドラインに基づき違反項目に応じて点数が決められており、累積した点数に応じてペナルティが課せられます。

違反点数は毎年1/1にリセットされる年間積算制(1/1〜12/31を1年とする)で、違反レベルに応じて5段階のペナルティが用意されています。

違反リスクを回避しながら、より高い顧客満足度を得られるように、一緒に確認していきましょう!

2.違反点数制度の概要

では違反点数制度の概要について見ていきましょう。

違反点数は5点、15点、20点、35点、80点、100点の6等級に分類されています。

以下に各違反点数に該当する違反事項について記載してあります。

①5点

主に連絡困難な場合が該当します。

「忙しすぎて問い合わせへの対応ができない」

「セールで想定以上に売れてしまいオペレーションが回らない」

といった場合に陥りやすいです。

嬉しい悲鳴かもしれませんが、ペナルティの対象になりますので、需要予測を行った上でオペレーションを設計し未然に防ぎましょう。

②15点

個人情報の取り扱いや、商品在庫に関する問題が該当します。

「個人情報の漏洩」

「商品在庫の表示数と実際数の差異による配送遅延」

といった問題が挙げられます。

③20点

法令違反や表示規則の違反が該当します。

法令については、

「商品価格の20%以上のポイント付与を実施してはいけない」

「おまけ施策に関する景表法の遵守」

といった規則があります。

また表示については、

「二重価格表示をする際には、明確なエビデンスを表示する」

「他店舗との商品比較や最上級を表す表現を用いることの禁止」

といった規定がありますので注意が必要です。

④35点

主に薬機法違反、楽天検索ロジックに対する不適切対策、レビュー施策(軽度)の実施が該当します。

まず、

「薬機法に違反している表現」

は禁止されています。

また楽天検索ロジックに対する不適切対策としては、検索キーワードが商品名や商品説明文に記載されていることが条件ですが、これを悪用して、消費者には見えないように透明文字や小さい文字で大量のキーワードを入れる等の行為が該当します。

加えて、作為的なレビュー促進を狙う行為も禁止となっています。

しかし、このレビュー施策には楽天の規約に触れることのない方法がいくつかあります。

↓楽天市場規約に触れないレビュー施策に興味がある方はぜひこちらの記事もチェック!

【EC担当者必見!】楽天の売上アップ戦略を解説します!

⑤80点

主にレビュー施策(重度)や架空注文等の悪質なシステム利用が該当します。

レビューは消費者の意思決定に関する重要な要素になりますので、

「店舗関係者の投稿や購入者へのレビューの強要」

は禁止されています。

同じネットワークを使っているユーザーのレビューなどから発覚するようです。

またランキングを上げるために架空注文をいれる場合もペナルティの対象となります。

故意ではない例としては、テスト注文をキャンセルせず、引っかかってしまう場合が挙げられます。テスト注文はテスト注文と分かる情報で購入し、すぐにキャンセルしましょう。

⑥100点

主に禁止商材や権利侵害品の取り扱いが該当します。

偽造品、模倣品の取り扱いや有名人の名前や画像の無断使用は即退店となりうる違反ですので絶対に行わないようにしましょう。

上記では各違反点数における違反事項について見てきました。

次は違反項目の中でもうっかり違反してしまっている場合がある、特に注意が必要な項目についても見ていきましょう!

【20点】レビューに関する禁止行為(レビュー掲載済み商品ページの再利用)/【35点】レビューに関する禁止行為(レビュー投稿を条件にした特典など)

レビュー投稿を条件にした特典等は、楽天市場では禁止となっています。

他のECモールでは可能となっている場合もあるため、混同しないように注意しましょう。

【35点】法令・公序良俗に反する行為(マルチ商法・医薬品等のガイドライン違反など)

医薬品や医療機器を販売する場合には事前に楽天へ申請書類を提出しなくてはなりません。

費用はかかりませんが手間がかかるため、申請書類を提出しないまま販売を開始してしまわないように注意しましょう。

各違反項目に関して理解が深まってきたところで、次はもし累積違反点数が溜まってしまった場合の楽天側からの制約について見ていきましょう。

3.累積違反点数による制約

累積違反点数による楽天側からの制約は以下のようになっています。

(引用:楽天市場から違反点数表が届いたよ。ペナルティの違約金は最大300万円!?

年間の累積点数が35点を超えた時点から営業に対するペナルティが発生し、また非常に高額な違約金も発生します。

日頃から違反リスクにしっかりと対処することがいかに重要かが分かりますね!

これだけ大きなペナルティは受けたくない!

そう思った途端、自身の”現在の”累積違反点数が気になったのではないでしょうか?

累積違反点数による制約、またペナルティの重さについての理解も深まったところで、自身の”現在の”累積違反点数の確認方法についても確認していきましょう。

4.現状の累積違反点数確認方法

自社の現状の累積違反点数は簡単に確認することができます。

RMSトップ画面の中央に「禁止商材・禁止行為」という項目があり、クリックすると確認することができます。

また違反事項がありペナルティを受けたとしても、すぐに減点されるわけでは無く、楽天から修正依頼の連絡がくるので、期日までに対応すれば減点されることはありません。

ペナルティとなる事項全てを防ぐことは難しいため、修正依頼の連絡を見落とさないことが非常に重要です!

5.まとめ

今回は楽天における違反点数制度についてご紹介しました。

違反点数制度は一見販売者の首を絞めているようにも見えますが、しっかり施策を講じることで顧客満足度向上に必ず繋がるものになっています。

違反点数制度についての理解を深めて、楽天での販売をさらに有意義なものにしていきましょう!

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