こんにちは、BIZROVEの高橋です!
今回はAmazonで個人出店での配送日数から、Amazonサービスでの配送日数、そして配送日数の考え方まで徹底解説していきます。
今後Amazonに出店を検討されているEC担当の方に向けて必見の情報を分かりやすくご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。^^
1.商品の配送日数の目安
Amazonで出店した後に、実際に商品を出品して発送をする際にどれくらいの配送日数になるのか、考えたことはありませんか。
検討目安としてはAmazonマーケットプレイスで個人で発送するか、FBAでAmazonサービスを利用するかで標準配送日数は異なります。
配送日数に関しては以下の作業の合計日数を指します。
- 配送日数=出荷作業日数+配送業者の配達日数
出荷作業日数とは、購入者から注文を受けて出荷するまでの日数を示し、配送業者の配達日数に関しては、配送業者が実際に商品を運搬する際の所要日数を示します。
配送日数はこの2つの時間を足し合わせて算出されるわけですね。
Amazonでは「AmazonPrime」という制度があるように、Amazonユーザーはより早く、確実に、注文された商品が配送されることを望んでいます。
商品購入の際は、購入者はより早いお届け予定日を選択して購入する傾向があるので、配送日数を検討することは売上の改善にも繋がります。
では実際に「Amazonマーケットプレイス商品について」と「FBA納品した商品について」それぞれパターン毎の一般的な配送日数について解説していきます。
①Amazonマーケットプレイス商品について
Amazonマーケットプレイスとは、Amazon以外の出品者が販売している商品の売り場を指します。つまり、Amazon以外の出品者が販売しているので、配送日数も個人差があります。
参考例として、以下に日本国内のデフォルト配送所要日数を紹介します。
上の表を見ると、北海道や沖縄や離島など遠隔地域を除いては、2~4日ほどが発送から到着までの期間であると考えられます。
つまり、本州などからの購入者に対して注文から1週間以内に配達を行う場合、配送準備に関しては最低でも2日以内で完了すれば、期限内に配送できます。
②FBA納品した商品について
FBAとはAmazonが出品者に代行して、配送業務を行ってくれるサービスを指します。
FBAの代行業務を細分化すると、「入荷、検品」・「棚要、商品保管」・「コール業務、受注処理」・「ピッキング」・「検品」・「梱包」・「発送」などがあり、幅広い業務を代行してもらえます。
このサービスを利用することで、自分で配送手続きを行う手間を省くことができると同時に、配送日数に関してもAmazonの発送日数が標準になります。
Amazonの配送日数は、通常配送とお急ぎ便の2パターンいずれかを選択するかによって異なります。
2.Amazonの通常配送とお急ぎ便の配送日数
Amazonは配送形式によって、配送日数が異なります。
配送形式は大きく「お急ぎ便」と「通常配送」に分かれています。
お急ぎ便については、日本全国の配送先(一部地域を除く)にいち早く届けるための配送形式となっています。
配送先・注文時間帯・商品によって「お急ぎ便(注文確定日から3日以内に到着)」「当日お急ぎ便(注文確定当日に到着)」のいずれかが表示されます。
※条件によって表示されるお急ぎ便の種類が変わるため、どちらのお急ぎ便を利用するかは選択することができません。
つまりお急ぎ便を選択した場合の配送日数は、当日〜3日以内に配達されます。
その一方で「通常配送」の場合では、離島など一部の地域を除き、通常は商品を発送してから到着まで1 〜4日かかります。
注文の出荷予定日は、注文日+出荷作業日数に基づいて計算されます。デフォルトの出荷作業日数が1営業日の場合、夜中の12時までに受けた注文の出荷予定日は翌営業日になります。
出荷予定日の詳細については後ほど解説します。
3.Amazon出店者の出荷作業日数について
また配送日数を検討する際に、留意していただきたい項目が「出荷作業日数」についてです。
出荷作業日数とは、購入者が商品を注文してから、出品者が商品を調達、梱包、出荷するまでの日数のことです。つまり、宅配業者が商品を運搬する以外にも、出品者が出荷準備をして宅配業者に依頼する日数を示します。
出品した商品ページにある「注文の出荷予定日(お届け日)」は、出荷作業日数が影響しています。
デフォルトの出荷作業日数とは、アカウント単位で設定される出荷作業日数で、各商品の出荷作業日数を個別に変更しない限り、すべての商品に適用されます。
今までは最短は2営業日だったのですが、最近最短1営業日に設定できるようになりました。
つまり、早く商品を手元に欲しいといった購入者のニーズを満たすために、配送日数を短縮化したわけですね。
例えば、出荷作業日数を1営業日で設定すれば、配送地域によっては3営業日(出荷作業日数1日+配送所要日数2日)で配送することが可能なんですね。
4.マケプレプライム参加要件厳格化と配送日数への影響
「マケプレプライム」とは、出品するEC事業者などが自社発送する商品をAmazonプライム対象商品として販売することができるプログラムです。
近頃このマケプレプライムの参加要件が改定されて厳格化されました。
Amazonに出品されている方は、商品配送日数を検討する際にも影響がありますので、ぜひご確認下さい。
今回新たに改定された要件は以下の3つです。
- 週末出荷の設定
- 標準サイズ商品の全国配送
- 配送時間指標の目標値達成
「週末出荷の設定」とは、簡単に言うと、「週末(土日)の出荷対応が必須」となることです。
「標準サイズ商品の全国配送」とは、「標準サイズの商品は(北海道、沖縄、離島を除く)全地域をプライム対象にすることが必須」ということです。
「配送時間指標の目標値達成」とは、「配送時間指標の目標値を達成することが必須」となるということです。
配送時間指標は、購入の有無を問わず、カートボックスを獲得している状態で、1日(翌日)もしくは2日(翌々日)以内のお届け予定日が表示された閲覧率が計測され、目標値を達成しなければならないというものです。
このパフォーマンス指標が要件を下回ると、マケプレプライムの参加資格が一時的に停止される場合があります。つまり、今以上に配送設定の確認や期日内配送の状況を管理する必要があります。
ちなみに、配送時間指標の確認は、2021年4月1日からパフォーマンスダッシュボードで閲覧できる仕様に変更され、「配送時間レポート*(配送時間指標に影響を与えているASINのレポート)」のダウンロードが可能になりましたので、1度確認しておくことをお勧めします。
5.まとめ
ここまでAmazonの配送日数を検討する際の、ステータス別の配送日数の標準を解説しましたが、マケプレプライムの参加要件の厳格化や、Amazonユーザーの配送要望の短期化から、Amazonで出品する際にも、できるだけスピーディーな配送処理が必要となってきています。
少なくとも標準の配送日数までには配達されることが望ましく、かつ配送の手配が個人で難しい場合などは、AmazonでFBAサービスを利用して商品を納入することで、Amazon側に配送業務を代行してもらうことも効果的です。
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