こんにちは、BIZROVEの高橋です!
今回はAmazonで販売をしたい!と考えたことがある人なら一度は目にしたことがあるかもしれない「FBA」のメリットとデメリットについて紹介したいと思います!
1.FBAとは?
そもそも「FBA」とは何なのでしょうか。
答えは「Fulfillment by Amazon(フルフィルメント by Amazon)」、略して「FBA」です。商品の保管から注文処理・出荷・配送・返品対応・カスタマー対応まで業務全般をAmazonへ委託できるサービスを指します。
FBAを利用すれば、出品者はAmazonの物流拠点に商品を送るだけで発送手続きが完了します。手数料は発生しますが、FBAを利用している販売事業者を対象とした調査結果では、83.6%の販売事業者が「FBAを利用開始後、利用前と比較して売り上げが向上した」との回答結果が出ています。(Amazon公式より)
しかし、出品者自身での出荷に適した商材や自社出荷に価値を見出す売り方もありますので、必ずしもFBAを導入するべきと即決することはできません。
つまり、出品者自身の現状を総合的に見極めながら適した商材やタイミングでFBAを導入することで売上拡大に繋げることができます。
では、FBAの持つメリットとデメリットについて見ていきましょう。
2.FBAのメリット5選
①保管・注文処理・出荷・配送・返品などAmazonが対応
商品さえAmazon専用倉庫に送り込むことで、梱包から発送、返品対応までの工程をAmazonが対応してくれるので、出品者側の発送業務に費やしていた時間を他に当てることができ、Amazon出品により力を入れることができます。
購入者からの問い合わせや返品対応もAmazonが対応してくれる部分もポイントです。
②24時間365日稼働、休日中の配送も対応
FBAは24時間365日稼働しているので、いつ注文が入っても迅速に配送対応してくれます。そのため、購入者から良い評価を貰いやすいのも大きなメリットだと言えます。
ゴールデンウィークや夏季休暇、年末年始休暇など出品者が営業していなくても、FBAを導入しておくことで、注文が入り続け、配送も行われるため、販売機会継続が可能になります。
③商品がAmazonプライム対象に
FBAを導入した商品は、Amazonプライム会員ユーザーに対して「primeマーク」が付与されて表示されます。
「primeマーク」が表示されている商品は、お急ぎ便やお届け日時指定便などが無料で利用でき、検索結果一覧ページや商品ページなど至る所で目に付くよう表示されるため、こちらも購買率の向上に期待できます。
④カート獲得率の向上
FBAを利用することにより、カート獲得率が向上する傾向があります。
カート獲得とは1つの商品ページに対し、複数の出品者がいる場合(相乗り出品)、Amazonからユーザーにとって購入条件が良いと判別された出品者が「カートに入れる」ボタンのトップを獲得できます。
カートが獲得できるかできないかは売上に非常に大きな影響を及ぼします。
例えば、同一の商品ページに自社配送の出品者とFBA出荷の出品者がいて販売価格が同価格である場合、カート獲得できる可能性が高いのはFBA出荷の出品者になるといったイメージです。
もちろん、FBAを導入すれば必ずしもカート獲得ができるわけではありません。
カート獲得にはAmazonが開示していない様々な条件が存在するため、FBAの導入はあくまでカート獲得の可能性が高まる1つの施策と考えていただけると良いでしょう。
⑤FBAマルチチャネルサービスが利用できる
「FBAマルチチャネルサービス」はAmazon以外の販路をお持ちの出品者向けサービスです。
自社ECサイトや楽天、Yahoo!ショッピングなどで注文が入った商品をAmazon専用倉庫から出荷することが可能になります。
複数販路を所有しているが、在庫保管と配送代行は全てAmazonにお任せしたいという方に便利です。
FBAのオプションサービスになるため、依頼毎に追加で手数料が発生します。
3.FBAのデメリット3選
①手数料がかかる
手数料には必ず発生するものと場合によって発生するものが存在します。主な手数料としては、出品プラン、販売手数料、配送料が挙げられます。(リンク:Amazon公式料金プラン)
<出品プラン>
カテゴリー | 手数料の割合 | 最低販売手数料 |
腕時計 ジュエリー シューズ&バッグ | 5~15% | ¥30 |
エレクトロニクス カメラ パソコン・周辺機器 大型家電 | 8% | ¥30 |
ドラッグストア ビューティー ペット用品 | 8~10% | ¥30 |
食品&飲料 | 8~10% | なし |
ベビー&マタニティ 服&ファッション小物 | 8~15% | ¥30 |
エレクトロニクス付属品 楽器 スポーツ・アウトドア カー&バイク用品 おもちゃ・ホビー | 10% | ¥30 |
ホーム(家具) | 10~15% | ¥30 |
本 CD・DVD・レコード ビデオ TVゲーム PCソフト | 15% | なし |
文房具・オフィス用品 インテリア・キッチン ホームアプライアンス DIY・工具 産業・研究開発用品 その他 | 15% | ¥30 |
Amazonデバイス用 アクセサリ | 45% | ¥30 |
<配送料>
②保管料、倉庫までの送料、手間が掛かる
まずAmazon倉庫での保管量と倉庫までの送料は出品者負担となります。また、納品準備として「商品ラベル」をシール台紙などに印刷し、商品1点1点にこのラベルを貼り付ける作業が必須で発生します。
この「商品ラベル」はSKUベースで異なり、Amazon専用倉庫で商品を管理するための重要なラベルになりますので、適切なラベルを貼り付ける必要があります。
なお、FBAのオプションサービスにはなりますが「商品ラベル貼付サービス」も提供されています。
③Amazon倉庫に送った商品は状態が確認できない
デリケートな素材や特殊な条件での保管方法が必要な商品は避けた方が安全です。コンディションに大きく左右されない商品がFBAに適しています。
※FBAに預けている商品の状態を確認する為には、
- 手元に商品を戻す
- 商品の状態を確認する
- 確認後再度FBA納品
という3つのステップが必要となります。この時の送料は全て出品者負担になります。
4.まとめ
「メリット・デメリットを考慮してFBAを最適活用しよう!」
これまでFBAのメリットとデメリットについてまとめてきました。
FBAの導入にはコストが掛かり、全ての商品でFBAを利用すべきとは言えません。商品によっては、出品者自身による発送の方がプラスになることもあります。
しかし、注文数が増えてくると事業者自身の配送業務の負担も大きくなり、配送ミスが増えてくることもあります。コストに対するリターンとして非常に大きいのではないでしょうか。
売上向上やリソースの削減だけでなく、消費者との信頼関係の構築という意味でも検討してみてはいかがでしょうか。
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