こんにちは、BIZROVEのmanihoです!
今回は「オウンドメディア」についてのご紹介です。
「オウンドメディアやアーンドメディアという言葉を聞いたことがあるけど、いまいち違いや特徴が分からない…」と悩んでいるEC担当者も多いのではないでしょうか。
本記事では、オウンドメディアの概要やアーンドメディアとの違いなどを分かりやすく解説します。
オウンドメディアについてよく分からず困っているEC担当の方にとっては必見となっておりますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。^^
1.オウンドメディアとは?
はじめに、そもそもオウンドメディアとは何か?という部分について説明していきます。
オウンドメディアとは、自社が所有しているメディアのことを指します。「オウンド」は英語の「own(自分自身の)」という意味から名づけられています。
具体的には、自社のECサイトや商品サイト、会員サイトなどが該当します。また、自社のメールマガジンやSNSアカウントもオウンドメディアになります。
オウンドメディアのメリットおよびデメリットについて、以下で説明します。
①オウンドメディアのメリット
オウンドメディアの主なメリットを3つご紹介します。
(1)自由にメディア運営ができる
オウンドメディアは自社が所有するメディアのため、自社で自由に運営することができます。たとえば、どのような記事を掲載するのか、更新頻度はどのくらいのペースで行うのかなど、自由に決めることができます。
(2)長期的に運営できる
オウンドメディアは自社で運営していくメディアであるため、長期的にメディア運営を続けていくことができます。たとえば自社のECサイトを運営する場合、長い時間をかけてしっかりとサイトデザインや顧客導線を設計し、着実にファンを増やしていくことが可能です。
(3)SEO対策がしやすい
オウンドメディアを運営していくうえで、SEO(検索エンジン最適化)対策が必要な場面が出てくるでしょう。その時でも、オウンドメディアは自由に掲載や更新ができるため、柔軟なSEO対策を行えます。つまり、SEO対策をはじめとしたメディアの改善を続けていくことができます。
②オウンドメディアのデメリット
一方で、オウンドメディアのおもなデメリットを以下で2つご紹介します。
(1)十分に認知されるまでに時間がかかる
オウンドメディアはゆっくり着実に育てていくタイプのメディアです。そのため、オウンドメディアが顧客に十分に認知されるまでには時間がかかります。
たとえば、自社のメディア運営やブログ運営の開始直後はGoogleなどのプラットフォームにも認識されていないため、検索しても表示されない期間があります。
(2)客観性のない宣伝や告知に捉えられてしまうことがある
オウンドメディアは自社運営のメディアのため、どうしても自社の商品やサービスの宣伝や告知が中心になるでしょう。注意点としては、あまりにも自社の商品やサービスの宣伝や告知を強調してしまうと、顧客から敬遠されるおそれがあることです。
そのため、自社の商品やサービスの紹介をしつつも、顧客目線に立った客観的な情報提供も忘れないようにすることが大切です。
2.アーンドメディアとは?
続いて、オウンドメディアとセットで考えられることの多いアーンドメディアについて説明します。アーンドメディアとは、第三者によって発信される外部メディアのことを指します。「アーンド」は英語の「earn(獲得する)」という意味から名づけられています。つまり、自社ではなく外部から獲得するメディアと考えることができます。
一例として、インフルエンサーなどの第三者がSNSやブログで企業の商品やサービスに関する口コミを発信するケースが該当します。
① アーンドメディアのメリット
アーンドメディアのおもなメリットを以下3つご紹介します。
(1)自社で直接発信しなくても自動的な営業効果が見込める
アーンドメディアは外部の口コミなどにより自社商品の宣伝効果を獲得するため、自社で直接時間をかけて情報発信をしなくても営業効果が見込めます。言い換えれば、自動的な営業ツールとなってくれるメリットがあります。
(2)情報の客観性を担保できる
オウンドメディアでは自社が直接商品やサービスの情報を発信するため、どうしても主観的な情報発信となってしまう傾向があります。一方でアーンドメディアでは、企業と直接利害関係のない第三者が発信する情報であるため、情報の客観性を担保することができます。
(3)爆発的な宣伝効果を得られる可能性がある
自社の商品やサービスを取り上げてくれる第三者が有名なインフルエンサーであった場合、爆発的な宣伝効果を得られる可能性があります。インフルエンサーが商品の良い口コミを1回発信するだけで、何十万人、何百万人のフォロワーに商品宣伝を行えることになります。
②アーンドメディアのデメリット
一方でアーンドメディアのデメリットについて2つ説明します。
(1)自社でコントロールしきれない
アーンドメディアは外部から獲得するメディア情報であるため、自社でコントロールすることが困難です。そのため、アーンドメディアによりどの程度の効果が見込めるのかを予測することは難しいでしょう。
(2)炎上につながるリスクがある
アーンドメディアは、インフルエンサーからポジティブな口コミが発信されれば爆発的な宣伝効果が見込める反面、逆効果になることもあります。影響力の強い顧客が自社の商品やサービスについてネガティブな情報を発信した場合、自社の評判の低下や炎上につながるリスクがあります。
3.ペイドメディアとは?
オウンドメディアとアーンドメディアの他に、ペイドメディアというメディアタイプがあります。ここでは、ペイドメディアについて説明します。
ペイドメディアとは、企業が広告料を支払って広告を掲載してもらう他社所有のメディアを指します。「ペイド」は英語の「paid(支払う)」という意味から名づけられています。
たとえば、従来からあるペイドメディアとしては新聞広告や雑誌広告、テレビCMなどがあります。最近では、インフルエンサーを起用してYoutube動画などで宣伝をしてもらう方法も普及しています。
①ペイドメディアのメリット
ペイドメディアを以下に3つ挙げます。
(1)自社以外のチャネルから幅広く宣伝できる
ペイドメディアでは、他社所有のメディアに自社商品やサービスの広告を掲載してもらうため、自社の持つメディアに留まらず幅広いチャネルから宣伝を行えます。
(2)即効性の高い効果が見込める
オウンドメディアは、ゆっくりと着実に自社のメディアを育てていく特徴がある反面、高い効果を出すまでにはある程度の時間がかかるデメリットがあります。一方でペイドメディアでは、外部メディアに広告を掲載することで、即効性の高い効果が期待できます。
(3)広告期間を指定できる
ペイドメディアにて掲載する広告は期間指定も可能です。掲載場所だけでなく、掲載期間も柔軟にコントロールできる点がメリットと言えます。
②ペイドメディアのデメリット
一方でペイドメディアのデメリットを以下2つご紹介します。
(1)広告料がかかる
ペイドメディアは広告料を支払って外部メディアに広告を掲載してもらうため、広告料の予算が必要になります。よって、無制限にペイドメディアを活用することは難しく、費用対効果を考えてペイドメディアを活用する必要があります。
(2)あからさまな宣伝だと信頼されにくい
宣伝であることがあからさまな場合、顧客に信頼されにくい可能性があります。
あなたもインフルエンサーのYoutube動画などで、特定の商品を意図的にアピールしている様子をみて残念な気持ちになったことはありませんか?このように、宣伝を強調しすぎると逆効果になることも考えられます。
4.トリプルメディアを相互補完していくことが重要
オウンドメディア、アーンドメディア、ペイドメディアを合わせて「トリプルメディア」と表現することがあります。トリプルメディアは、それぞれのデメリットを補う相互補完としての役割を持っています。
たとえば、オウンドメディアは自社の商品やサービスの正式な情報源として高い信頼を獲得することができますが、一方で認知されにくい一面も持っています。この場合、ペイドメディアを活用して幅広い露出を行うとともに、アーンドメディアの高い拡散力でしっかりと認知を獲得することが大切です。
このように、それぞれのメディアはどれか1つあれば良いということではなく、それぞれのメディアの特徴を活かして組み合わせていくことが重要です。
5.まとめ
今回は、「オウンドメディア」について解説しました。
オウンドメディアは、自社の商品サイトやECサイトなど、自社が運営するメディアのことを指します。オウンドメディアは自社の正式な情報発信源として重要な役割を持ちますが、認知や拡散力を補完するためにアーンドメディア、ペイドメディアも活用していくことが大切です。
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